喪女早川さん


「早川、就職はどうだ?」
「いえ…まだ…」
「ふむ…お前は成績も平凡だしサークルもやっていないんだから、もっと頑張らないとな」
面接はもう軽く20社うけた。もうこの際バイトでもって思ったけどバイトさえ受からない。
落ち込みながら教室に戻ると幼なじみのカオリの周りには今日も人だかり。

「カオリちゃん!今日カラオケ行かない?」
「だ〜め、カオリはうちらと合コン!有名企業のエリートたち集めたんだから」
「ふふっ、あ、早川さん。教授と話って何だった?」

カオリは昔から美少女のモテ子だった。
すでに一流企業に就職が決まっており、必死な私とは大違い。
「あ…この前の講義出られなかったから…」
とっさに嘘をついた。なんでも話せるはずだったカオリにこんなしょうもない嘘をつくなんて。

「しかし不思議だよねーあの早川さんとカオリが親友なんてさ!キャハハッ」
…聞こえてるっつーの。カオリを取り巻くリア充たちは苦手だ…

そう、私は彼氏いない歴=年齢の喪女だ。


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