翌日、私は大学を休み花沢さんの病室へ向かった。脚と肋骨を2ヶ所骨折したが、無事だったようだ。
「やだ〜早川さん来てくれたの!」
電車にはねられたのに、なんという元気さ。さすがに体は動かないから寝たままだが、花沢さんは笑顔だった。
「…あたしどうかしてたのよね。恋愛って人を狂わせるわ〜 でも退院したらもう一度会ってちゃんとお別れをしたいと思ってるの」

ポジだ。ポジすぎる。
何もかも恐れて行動できない私にとって花沢さんは尊敬に値するほどポジ思考の持ち主だ。


「早川さん、花沢さんに会ってきたんだって?磯野に聞いたよ」
そしてまたゲーセンに足を運んでいた私。
「うん、全然元気だったよ」
「磯野も大変だよなぁ。カオリちゃんは金遣い荒いしタラちゃんはあんなだし
ワカメちゃんも荒れちゃってるって聞くけど」
さぶちゃんを殴った右手が痛んだ。

「ゲームは裏切らないからいいよホント」
オタくさい発言だが、中島くんは笑っていた。
それはとても充実しているように見える笑顔だった。


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