エピローグ2
ザ…ザァ…ン
海が近い高台のベンチで、空を見ていた。
波の音が心地いい。
正直、不安だらけだ。タラオ君も、まだたまに憂鬱な顔をするし、俺だって。
まだまだ大変だけど
でも
「なぁ〜みぃ〜のぉ〜せーんぱぁ〜い!!!」
イクラ「お、おう…何?」
大学の後輩だ。名前は海。いつもニコニコ、大きな口が可愛らしい。
海「あのですねっ!波野先輩のバイト先に、若い男の人、居ますよね!?
この娘が…、ちょっとこっち来なよアユ!」
アユ「う…うん…」
髪を後ろで結った、少し地味だが、綺麗な娘が、恥ずかしそうに歩いて来た。
海「それでですね!この娘がそのバイト先の人、真面目そうで素敵って(笑)
だから今度2対2でお酒でも…
…先輩?」
俺は笑いを堪えて、二人の後ろを指差した。
両手に缶コーラをもって、茹でダコみたいに真っ赤な顔した、タラオ君。
海「あちゃっ…(汗)」
アユ「や…やだ…聞かれた…?/////」
タラオ「………。//////」
イクラ「ぷっ…ははははははっ(笑)」
でも、大丈夫。
きっと俺らの明日は、明るいから。
END
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