「ワカメお前‥正気か?」
「フフ‥『正気か』と言うのはむしろこちらのセリフ‥!本当にただの1000円だとでも思っているのか?」
不穏な気配に動じるカツオを尻目に、煙草を吸い始めるワカメ。
紫煙をくゆらせながら話を続ける。
「お兄ちゃんとの差額を埋めるための条件付き‥その条件とは一ヶ月につき15%の複利‥そしてこいつさ」
例の誓約書を見せつけると、ますます不安が募るカツオ。
死刑台への階段を一歩‥また一歩‥
少しづつ登らされているような、緩慢な恐怖‥!
微かに震えつつ誓約書を手に取り、読み上げるカツオ。
「‥上記の金額を払えなくなるような場合、兄妹への支払いは妹を経由しての20000円の定額とする。‥なんだ、これは‥」
ざわ‥ざわ‥
困惑するカツオに、ワカメが追い討ちをかける。
「私を経由しての支払い‥即ち金額の多寡を決める決定権は私にある‥!」
何もかも思惑通り‥!
それはワカメにとって得も言われぬ恍惚‥!
「つまりアンタは狙い撃ちってことだっ‥!」
実の兄へのトドメの一撃‥!
ついにワカメという死神の鎌が、カツオの喉に食い込んだ‥!
アドレナリン‥
エンドルフィン‥
脳内物質がワカメの脳を駆け巡る‥!
(ここで以下投稿無し、終了か続くかは不明)
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