「……ハァッ…無言かよ。
フツー謝るし。
超KYなんだけど。
……てか誰?オネーサンの彼氏?…なワケねー(笑)イケメンじゃね?」
「………し、親戚の…」
「あんたの義姉サンとお付き合いさせてもらってる波野って言います」
「……はぁ〜?!(笑)意外、超〜意外な展開なんですけど(笑)」

リカちゃんはゲラゲラと笑った。
――イクラちゃんとリカちゃんの面識がない確信と
イクラちゃんがあたしを庇ってくれたこと

こんな最中にも、あたしの中には微かな喜びの感情が生まれていた。


「………ね、今さぁ、波野っつったよね?」

!!!

「はい。なんっスか」

イヤ、ヤメテ…

「―――どっかで聞いたことあんだよねー、誰だっけ」

ヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテ…!


「…………」
「…………」
「…何?なに2人ともシンミョーな顔してンの?(笑)ウケるんだけど(笑)」
「………」
「あー、忘れて。多分ドッカでエンコーした親父カモ」


そう、忘れて……
もう忘れて、言わないで…

「俺 の 親 父 だ ろ?」


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