「認めますか?」サザエが白い顔で詰め寄る。
サザエじゃないみたいだ。
「あの晩だけ…一回だけなんだ!」
(継続的な肉体関係が証明できなければ離婚はされないハズ!)

バサッ。浮江とボクがホテルへ入る写真だ。

「離婚よっ!払うもん払ってよね!!!」
緑色の紙を叩きつけられた。


慰謝料300万、財産分与半々、親権、サザエ――

これが俺が妻の親と同居に耐え、
明るいだけの妻の尻に敷かれた結婚生活の終わりの姿だった。

オレはすぐ支社長に電話を掛け、今は支社への転勤願いの返事待ちの状態だ。

浮江のことはどうでも良くなった。八歳になるタラヲと離れる寂しさは
彼女でも埋められない。


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