花沢さんのブログを見ると、“死にたい”の文字で埋め尽くされていた。
ポジで明るい性格な反面、思い込みが激しく少しヒステリックな一面もあった花沢さん。心配だが今は何も出来ない。

「あっ、早川さん」
私はまたゲーセンに来ていた。つい、足が向かってしまった。
「中島くん!今日もタラちゃんと?」
「それがさ、今日タラちゃん不調でさ。さっき暴れて機械ぶっ壊しちゃって…今奥の事務所。
俺、今からバイトだから…またね」

せっかくまた中島くんに会えたのに、タラちゃんのせいで…

…私、今無意識に…。中島くんなんか、好きじゃないのに。

駅へ向かうと、電車が止まっていた。すごい混雑ぶり。
駅員が混乱する利用客達を大声で誘導している。
「若い女の子だって」「自殺?やだ〜…」
ざわ…ざわ…

仕方なく徒歩で家に帰る途中、カオリから電話が来た。
『花沢さん事故にあったみたいなの…ホームから飛び降りて…無事だけど重症だって…』

私はその場に立ち尽くした。


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