気付くとあたりは暗かった。歩いても30分ほどの距離なのに、私はどうやって帰ってきたんだろう
三河屋の裏の公園を通ると、話し声がした。

「やだぁ…こんなとこで」「いいだろ?」
ワカメちゃんとさぶちゃんだ!
2人は野獣のように互いを貪りあっていた。
ふと、花沢さんの楽しそうな笑顔が頭に浮かんだ。

ガサガサッ!
「キャッ!…は、早川さん!さぶちゃん早くズボンはいて」
「チッ…覗きなんて悪趣味だね」
半ケツを出したままさぶちゃんは言った。
私は思わずさぶちゃんの顔面を殴った。

「…いってぇ!何すんだてめぇ」
「花沢さんが大変なのに!あんたたち腐ってる!!」
久々に大声で叫んだ。殴った右手が痛い。
「花沢さんが大変って…何よ」

私は走って逃げた。涙が溢れた。
やっぱり恋なんて恐ろしいものはしないほうがいい。一生喪女として独りで生きていくほうが楽だ。


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