ぽつり、ぽつりと、中途半端な雨が降っていた。
いざ死ぬとなると、怖くなるんだな。世田谷線を尻目に、煤けたベンチでそんなことを考えていた。
小さい頃から、誰も僕を叱らなかった。なんでも買い与えてくれた。家は、天国だった。

同級生の友達は居なかった。「良い子ちゃん」とか「偽善者」とか言って、僕を蔑んだ。
家族に相談したら、「行きたくない学校なんか行かなくて良い」だってさ。
誰も、怒ってくれなかった。


タラオ「…アイツは、俺を殴ってくれたな。」
頬は、まだ少し腫れていた


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