「まったく、メソメソしてんじゃないよ。あの人のトコに相談に行こう!」
スズコはアタシの背中をバシッと叩いた。
「ウ、ウン。グスッ。」
あの人とは、ウキエさん。
ウキエさんは、大学在学中からキャバに勤めだして、5年もナンバーワンだった。
今年から六本木の店を任されてる。
キレイだし、お姉ちゃんなんかよりもずっと頼りになる、アタシ達の憧れの人。
アタシはウキエさんのケータイに電話をして、お店に向かった。
店に着くと、黒服君が奥に案内してくれた。
「ワカメちゃん、スズコちゃん、どうしたの?」
アタシ達は、詳しい訳を話した。
「はあ、困ったね。それは。で、どうしたい?ワカメちゃんは」
「だ、だって…アタシまだ16歳だし…マスオ義兄さんは、
 お姉ちゃんのダンナだもん。産めるわけないもん。」
ウキエさんは、知り合いのモグリの医者を紹介してくれた。


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