張り込んで数日後のある日
かおりは慌てた様子で駅に向かっていた
随分とめかしこんでいるし男と逢う約束でもしてるのだろう
尾行に気付かれぬ様距離を取りながら僕は必死にかおりと同じ電車に飛び乗った
乗車から45分後、かおりは帰宅途中のサラリーマンで溢れかえるオフィス街で降りた

そしてかおりが息を切らせて向かう先に、僕は見覚えのある後ろ姿を見つけた
かおりが抱き付いた瞬間、振り向いたその人は紛れもなく磯野のお父さんだった


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