−タラちゃんに言われて都会の街へやってきたはいいけど
なんだか皆私を変な目で見てる気がする
私キモいかな?田舎くさいかしら…
お母さんお手製の赤いセーターにケミカルウォッシュのズボン、鞄もこれまたお母さんお手製のピンクのポシェット
ダンロップのスニーカーは三年前からずっと変わらない
とっても頑丈でさすがダンロップ様々って感じ
あ、あれが風の噂で聞いたSTARBUCKSCAFEかしら
すごくオシャレっぽいお茶飲み場ね
「いらっしゃいませ!」
店に入るなり男前だのクラッカーなお兄さんが笑顔で挨拶してきた
「えっと、え〜っと…」
何このお店…なんだか種類がやけに多いじゃない
どれも聞いたことないような名前の飲み物ばっかり…
それにサイズもよくわからない…Sってのは1番小さいサイズのことよね…
TとGとVって…なにかしら…やだ…後ろ並んでる…急がなきゃ
「あの、キャラメル…マキアートの、あったかいのの、ブイくださいっ」
「キャラメルマキアート、ホットでサイズがベンティですね」
やだ、恥ずかしい!ブイってバカ!私のバカ!ベンティって何よ!聞いたことないわよ!
私は恥ずかしさのあまり店を飛び出してしまった
慣れないお店に入るもんじゃないわね
「見てみ、あの女超キモい」
声が聞こえて振り返ると頭の悪そうな四人組の男達が笑って私を指差してた
「うわ、こっち見んなよブ〜ス!!」
顔が一気に熱くなって思わず俯く
やっぱり私に都会は早過ぎたのよ、タラちゃんのバカ


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