「僕はイクラを信じてますから。カツオ兄さんは僕の指示に黙って従えばいいんです。余計な心配はしないでください。
ほら、早くライターを貸してください」
カツオ兄さんは黙ったまま俯いています
「タラちゃんが…本当はタラちゃんがみんなを殺したんだろっ!?」
何を今更言ってやがるんでしょうか
「それがなにか?最初からわかってたんじゃないんですか」
僕が言うと、カツオ兄さんは素早い動きでライターの火を僕の衣服へ点けました
「この腐った鼻タレタラ小僧がぁ!!
みんなを殺しただけじゃ足りなくて灰にしようってか!?
どこまで腐った根性してるんだよ!家族をなんだと思ってる!
小さい頃から人一倍可愛がって育ててもらったくせに!!」
カツオ兄さんが大声で怒鳴り散らします
「何するんですか!!ふざけないでくださいよ!」
僕は若干取り乱し炎を消そうと暴れました
火はなかなか消えずみるみるうちに全身に燃え移ります
「ハッハッハ!!こりゃ傑作だ!もっと苦しむがいいさ!ざまあみやがれ!!」
カツオ兄さんは調子に乗って次々と罵声を浴びせてきます
「っ…うぁッ…」
僕は必死に風呂場へ走り浴槽の残り湯の中へダイブしました 身体がヒリヒリします
なんとか炎は消えましたが髪の毛が半分ほど燃え、全身に軽い火傷を負いました
「ちっ、助かりやがったか」
カツオ兄さんが風呂場へやってきて舌打ちをします
「こんなことをしてタダで済むと思ってるんですか」
僕は疾風のごとくカツオ兄さんの背後に回り懐からSMプレイ用の手錠を取り出すと、両手首にかけてやりました
「ちょっ…外せよ!外せったら!」
やはりこの海の生物は馬鹿です
外せと言われて外すわけがないでしょう
「僕をこんな目にあわせた罪は重いですよ。
さぁ、何をして遊びましょうか。
そうだ、こう言ったことはイクラの方が得意です」
僕は携帯電話でイクラを呼び出しました
「なんなわけ。せっかく待機してたのに。家燃やすっつってお前が燃えてんじゃん、超ウケるんだけど」
イクラは僕のチリチリの頭を見て笑って言います
「うるさいですね、この魚に燃やされたんですよ。なんか知らないですけど急にファビョリだして」
「マジ?カツオ君が?マジウケる!爆笑なんだけど!あーだから手錠されてんのね、で、今からSMごっこでもすんの?」
イクラは目を輝かせて言いました
「そうです。何か楽しめる方法はありませんか?そのためにイクラを呼び出したんですが」
イクラはニコニコ笑いながらカツオ兄さんを見ています
「イクラちゃん!!手錠外してよ!」
性懲りもなく魚が叫びました
「やだー!ダメ〜!俺はほら、タラヲの舎弟みたいなもんだから。
カツオ君の頼みは聞けないよ、ごめんね」
イクラは笑いながらカツオ兄さんの頭を撫で回し、粘っこいキスをしました
「イクラちゃ…ん、何して…んんっ!?んがっ」
カツオ兄さんの口からボタボタと血が出ています
「イクラ、何をしたんです?」
「針飲ませた。ちと失敗したけど」
見るとイクラの口からも少し血が出ていました
「あがぁっ!がはっ!ごほっ」
魚が咳込んでもがいています
「カツオ君、苦しいの?可哀相に」
イクラはカツオ兄さんの頭を掴むと乱暴に浴槽の中へぶち込みました
水道の蛇口をフルに捻り、水がカツオ兄さんの口元まできたところで止めます
「イクラちゃん…やめて…」
カツオ兄さんは水をガボガボ飲みながら言いました


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