「フグ田くん、今日はどうだい?一杯やってかないか?」
「お、いいねぇ」
午後からの仕事はやはり順調だった。
ワカメちゃんの「羽」―これはいい精力剤だ。
今度からこの羽でお空に飛んでっちゃうのを日課にしようかな。
そうすれば僕もっとお仕事頑張れるよ!いずれ社長になっちゃったりしてね!!がはは!
そしたら全部ワカメちゃんのおかげだよっ☆ご褒美にちゅっちゅしてあげる!ちゅっちゅ^^
―なんて気色の悪い事を考えながら、俺は穴子くんといつもの居酒屋へ向かった。
ふひひ、脳内ではこんな事になってるのにごく普通に穴子くんと世間話のできる俺には
我ながら感心するよ。ちょっと怖いくらいだ。

今夜飲む酒は格別に美味く、俺はいい気になっていつもの倍のペースで飲みまくった。
「おいおいフグ田くん、飲みすぎじゃないかい?やっぱり今日の君はおかしいよ・・・」
「げへへ、しょんなことないよ〜穴子きゅんっ!ほら、君ももっとガブガブ飲んじゃえ」
「こりゃダメだ。そろそろ帰ろう、な?」
「帰る?どこへ??蛙は帰る!なんちって!がはっ!」
「(うわぁ・・・・)」
勘定はどうやら穴子くんが全部払っておいてくれたらしい。
「フグ田くんの分は後日絶対に返してもらうからね」
「ひゃーい」
俺は穴子くんの肩を借りながら店を出て、そのまま穴子くんのつかまえたタクシーに乗った。

―そこからの記憶は、ない―


次へ
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送