しかし今日は散々な一日だった。
ワカメちゃんの羽のおかげで天にも昇るような気持ちになったかと思えば、
穴子に昇天中の僕の姿を撮られ、ウホッアッー!な関係を結ぶよう迫られ・・・
ああもう何も考えたくない。夢の続きだと思っていたいくらいなんだ。
「ただいまー」
暗い家の中に入り、小声で呼びかける。誰も聞いてはいないのに。
もし俺がロリコンじゃなかったら・・・こんな事にはならなかった。
今日も飲みすぎることはなく、穴子に弱みを握られることもなく家に帰り、
サザエとタラちゃんの「お帰り」を聞くことができたはず。
全ては自分で撒いた種なのだ・・・。
とにかくもう、疲れた。
今日はお楽しみのパソコンはせず、シャワーを浴びたらすぐに寝よう。

―翌日―

会社の昼休み―
やはりサザエは昨日のことを怒っていて、今日は弁当を作ってくれなかった。
だから会社の近くのホカ弁で弁当を買い、一人寂しくつついていると、声をかけられた。
「フグ田くん・・・ちょっといいかい?」
穴子だ。
もう話しかけてくるなと言ったはずだ、なんて言ったら、
小学生の喧嘩になるのでやめておく。
「・・・何だ?」
「話がある」
穴子について行くと、そこは昨日俺が羽をつけて遊んでいた場所―
社内の一角にある寂れたトイレだった。


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