それからすぐ、ガラガラガラ・・・と襖が開いた。
「パパ・・・?」
どんぐり眼の愛らしい瞳が俺を見つめる。
こんな純粋な目で見られると、胸の奥が締めつけられるような罪悪感にかられてしまう。
「タラちゃん・・・まだ起きてたのかい?」
「お帰りなさいです。パパ、疲れてるですか?」
「ああ・・・いや・・・・」
「いつものパパじゃないみたいです・・・顔が・・・」
「そ、そうかい?ごめんね、タラちゃん・・・」
本当に、ごめんね・・・。
すぐにでもタラちゃんを抱っこして喜ばせてやりたい。
しかし・・・汚れた俺の手で、この子に触れることはできないと、思った。
「パパ・・・これあげるです」
タラちゃんは俺の足元に駆け寄ってきた。
そして差し出したのは、可愛らしい包み紙にくるまれた小さな飴玉。
「これ食べて元気出してくださいです」
「あ、ありがとう・・・」
「パパが元気じゃないと、かなしいです。僕はこれを食べると元気がでます」
とたんに涙腺がゆるんだ。俺は・・・俺はもう、ロリコンをやめるよ・・・
今さらだけど・・・自分を変えて、この幸せを、虚構なんかじゃなく、本物にする。
俺は涙目になりながらも、自然と微笑んでいる自分に気がついた。
「パパ、もう元気になったですか?」
「ああ、タラちゃんのおかげだよ」
タラちゃんの表情がパアッと明るくなった


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