第一話「人気作家の裏事情」

タイコはイクラの小さなTシャツを干すと、大きく伸びをした。
「う〜ん、今日もいい天気になりそうだな!」
タイコが住む都営団地からは、秋の柔らかな日差しに
キラキラと輝く、多摩川が見える。

「そろそろ仕事に行く時間か…。イクラ!おでかけするわよ。」
「ハ〜イ!」
イクラは自分の通園バッグを抱えて、寝室から走ってきた。
イクラは託児所が大好きだ。
どうやら、お気に入りの保育士さんがいるらしい。
きっと、今年新卒で入った、若くて可愛いあの先生だろう。
父親に似て、きっと巨乳が好きなんだわ。
タイコはふふふと笑った。
イクラを託児所に送った後、タイコは仕事場へと向かった。
都内某所の繁華街にある、小奇麗なマンションの一室に
タイコの仕事場はある。
仕事着である真っ白な白衣を羽織ると、ソファーに座った。

「今日のお客様は…あら、先生がいらっしゃるのね。
 お久しぶりだわ。連載が忙しいらしかったもの…。」


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