予約時間丁度に、玄関のチャイムが鳴った。
タイコは相手を確かめると、鍵とチェーンを外して
患者を招きいれた。
「やあ、タイコさん。今日は世話になるよ。」
「お久しぶりです、先生。」
今日の患者は、伊佐坂難物。
日本でも五本の指に入る、大人気の作家である。
その官能的な性描写で、特にOLや若い主婦層に人気がある。
去年は、小説のひとつが映画化され、女性を中心に大ヒットした。
「私も、もうすぐ還暦になるせいか、このところ性欲がガックリ落ちてね。
 昔みたいに、小説が書けんようになってきたんだよ。」
「まあ…。」
「私も腐っても小説家だ。死ぬ直前まで、書いていたいのに。」

タイコは立ち上がり、難物に歩み寄ると、膝に跨った。
白衣がはだけ、黒いガーターベルトと総レースのTバックが顕わになった。
若い頃「世田谷の暴れん坊将軍」と呼ばれた難物ではあるが、
タイコの色香の前に、少年のように顔を赤らめた。
「先生、もうすぐ結婚記念日ですわね。」
「あ、いや、まあな。」
タイコは、難物にアイマスクをした。
「思い出して見て下さい、奥様と出会った、若いあの頃を。」
タイコは、難物にキスをした。
二人は、ねっとりと舌を絡めあう。
「思い出して下さい。若い情熱を。」
難物は白衣のボタンを外し、タイコの豊かな胸を
両手で揉みしだいた。二人の息遣いはだんだん荒くなっていく。


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