急いでカオリの家に向かった。
「早川さん…久しぶりね…中へどうぞ」
カオリのお母さんは相変わらずカオリそっくりの美人だ。

カオリの部屋。ピンクの絨毯にレースの天蓋、デズニーキャラクターのぬいぐるみがたくさんでいかにもモテ子の部屋だ。

「ニュース見て飛んできた。まさか…」
「早川さん…」
枕元には汚れたケータイ。さっきテレビで見たものと同じだ…。
すっぴんで髪もボサボサ、いつものキラキラなカオリとはまったく別人の状態で寝ていた。

「あたし…汚い体になっちゃった…近寄らない方がいいわ…」
「犯人は…」
「…思い出したくないの…あたしいいの。誰にも知られたくないから…」

そう言うとカオリはガタガタ震えた。
「磯野くんにも言えない…もう別れるしかないわ…嫌われる前に…
あたしがいけないのよ。ミニスカートなんて履いていたから…」

カオリはそう言うけど性犯罪者を放っておくわけにはいかない。
私はカオリの手をギュッと握り、部屋を出た


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