「送るよ」
「中島くん…私大丈夫だよ」
「まあまあ。どうせ方向一緒じゃん」
中島くんは笑いながらそう言った。

なんか、これって告白のチャンスかな。
酔って頭がフラフラする。普段はイケメンとは言えない中島くんの顔が、イケてるメガネ男子って感じに見える。
「早川さん次のバイト決まったの?」
「それが…まだなんだよね。夢見つかったってのも嘘だし」

中島くんがこちらを見た。
「え?じゃあどうして?せっかくバイトも慣れたのに」

モテ子なら今、だ。今言うんだろうな。
『中島くんがいない職場なんてつまらないから』
でもさすが恋愛経験のない喪女、言葉が出てこない。

「…余計なこと聞いたかな」
「ううん…」
「俺さ、九州にいる彼女こっちに呼んだんだ。仕事始めたらおじいちゃんの世話も大変になるし。
彼女に話したら、手伝うって言ってくれてさ。明日花沢さんとこで彼女が住むアパート紹介してもらうんだ」


「彼女…?」



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