「あー!ワカメさんやないっすかwww
ちゅーすwwちぇいすwwww」

そこへ偶然、きらびやかな刺繍を施した学ランを着たメンズが通りがかった。

「…甚六か」
「え!ええっ…え、え?!
甚六さん?!」

「そうやでぇww
タラオさんの一番弟子の“ジン”いうねんwww
おにーさん、もしか、ワカメさんのコレ?www」

甚六はゴツいサングラスを鼻先までずらし、手でいやらしいサインを作って見せた。
よく見ると眉毛が1cmくらいしかない。

「違います…
甚六さん、僕ですよ、イクラです。
お分かりになりませんか?」

「あ?あ〜?イクラ?www
あ、あの有名な『魚一番鬼』の総長が確かイクラって…
いやアレはイクオやったかなwww
すまんこすまんこwww」

「死ね」

「ちょちょwwww
ワカメさん、死ねはナイっすわwww
とりま俺、タラオさんとこ行きますんでwwww」

甚六は片手に持ったコンビニ袋を掲げて見せた。
「一番弟子」とは名ばかりの、ただのパシリである。

「じゃ、またwww
ちゅいすwww
ぺいすwwぺいぺいすwww」
甚六は下手くそな口笛を吹きながら去って行った。


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