露天風呂から出ると、浮江クンがビールを用意してくれていた。
「ありがとう。浮江クンお風呂どうぞ」
「は〜い」余程露天風呂が嬉しいのだろう。

彼女が入っている間明日の本会議の資料に目を通す。
水をかぶったせいかなんとなく寒い。時計はまだ9時だ。
「熱燗二本お願いします」フロントに電話した。
仲居さんが持って来た熱燗をチビチビやっていると、
ガチャっと脱衣所のドアが開いた。浴衣を着た浮江クンがいた。
「熱燗ですか?ワタシも頂こうかな♪」浮江クンがボクの隣に座った。

まだ少し濡れたかみから、女の匂いが立ち上る。襟元から見える白い肌。

…浮江クンと目が合った。
思わず反らす。
「また…ですか?どうしていつも私から目を反らすの?」


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